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🇯🇵 完全ガイド — 穀物乾燥機の選び方

1️⃣ ニーズの明確化

  • 穀物の種類: トウモロコシ、小麦、米、大麦、ヒマワリなど。
    → 穀物ごとに許容温度と割れのリスクが異なります。

  • 必要処理能力: 実際のトン/時。収穫速度に余裕を加えて算出します。

  • 水分範囲: 入口と出口の含水率(例:20% → 13%)。

  • 気候条件: 湿度が高いまたは寒冷地では、より多くの熱風と風量が必要。

  • エネルギー源: ガス、LPG、軽油、バイオマス、または電気(ヒートポンプ)。


2️⃣ 乾燥機の種類

  • バッチ式(Batch): 穀物を入れ、乾燥し、排出する方式。中小規模農場に最適。

  • 連続式(Continuous): 穀物が連続的に流れるタイプで、高い生産性を実現。

気流方式:

  • 対流式(Counter-flow): 高エネルギー効率。

  • 混流式(Mixed-flow): 均一な乾燥で割れが少ない。

  • 交差流式(Cross-flow): 構造が簡単だが、乾燥ムラが出やすい。

  • 流動層式(Fluidized-bed): 小粒またはデリケートな穀物向け。

💡 メーカーには**風量(m³/h·t)乾燥空気温度(°C)**を確認しましょう。これらは「定格能力」よりも実際的な指標です。


3️⃣ 正しい容量設計

  • 能力は実際の条件(入口/出口の水分、環境温度)で明示されるべきです。

  • 冷却時間テンパリング(休ませ)時間を計算に含めます。

  • **性能曲線(能力 × 気候条件 × 含水率差)**を必ず要求しましょう。


4️⃣ エネルギー効率

  • 熱源: モジュレーション式バーナー(低排出・炎制御付き)。

  • 単位エネルギー消費量: kWhまたは燃料ℓ/トン/1%水分除去。

  • 排熱回収システム: 燃料消費を20〜30%削減可能。

  • 断熱構造: 二重板+断熱材により熱損失を防止。

  • 電動モーター: IE3/IE4クラス、インバーター(VFD)付き。


5️⃣ 空気と温度の制御

  • 送風機: 大風量・適切な静圧が必要。

  • プレナム温度: 穀物の種類に合わせて設定。

  • オンライン水分センサー: 入口/出口をリアルタイム測定、自動停止機能付き。

  • PID自動制御: 最終水分を安定的に保ちます。


6️⃣ 穀物品質

  • 割れ・破損: 急速乾燥や温度差が原因。
    → 混流式とテンパリング工程で防止可能。

  • 乾燥均一性: 複数センサーと混合風道で向上。

  • 補助機器: ソフトタイプのエレベーター・搬送機で粒の損傷を防止。


7️⃣ 自動化と監視システム

  • HMI/SCADA操作パネル: 操作が簡単で、警報履歴を記録。

  • 遠隔監視(IoT): スマートフォンやPCで状態確認可能。

  • プリセットレシピ: 穀物種類ごとに設定を保存。

  • サイロ連携: 清掃・貯蔵システムとの同期運転。

  • データ記録: 温度、湿度、エネルギー消費の履歴を保存。


8️⃣ 安全性と規格

  • 粉じん爆発対策: 換気、接地、防爆パネルを設置。

  • 火災防止: 温度/炎センサー、自動消火装置。

  • CE/ATEX規格適合: 電気・機械安全が認証済み。

  • 騒音・排出量: 環境基準に適合。


9️⃣ 構造とメンテナンス

  • 材料: 亜鉛メッキ鋼またはステンレス(重要部分)。

  • 点検・清掃: サービスドア、通路、点検口を設置。

  • 摩耗部品: 交換が容易で、国内調達が可能であること。

  • 集中潤滑システム: 保守作業を簡素化。

  • 技術サポート: 部品供給と対応時間を確認。


🔟 設置とインフラ

  • コンクリート基礎: 重量・振動を考慮して設計。

  • 物流動線: トラックやサイロとの出入りがスムーズ。

  • 安全距離: 燃料タンクやガス配管から十分離す。

  • 電気設備: 適正な保護と接地が必要。


💡 実用アドバイス:
購入時には必ず以下を確認しましょう:

  • 保証付き能力(t/h) — 指定条件下で、

  • 最終含水率誤差(±0.5%),

  • 単位エネルギー消費保証,

  • 現場受入試験(FAT/SAT)結果